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「女性へのAED使用でトラブルに発展」というニュースが話題になったことがあります。
しかし、誤解や勘違いによるトラブルは、対象が女性かどうかに限らず、誰にでも起こり得ます。
今回は、私が実際に体験した「善意で助けたのに疑われた」驚きのエピソードをご紹介します。
昼下がりの出来事:バイクで帰宅途中に…
時刻は昼過ぎ。
私は一人で用事を済ませ、バイクで自宅に向かっていました。
走っていたのは片側一車線の道路。交差点を青信号で通過しようとした瞬間、視界の端に異様な光景が飛び込んできました。

交差する道路の脇、赤丸の位置に自転車ごと倒れて動かないおじいさんがいたのです。
(※実際はバイクに乗っていましたが、イメージイラストでは車になっています)
倒れていたおじいさんを救助
一瞬のことでしたが、動いていない様子だったため、私は交差点を抜けた赤丸の場所にバイクを停め、おじいさんの元へ走りました。


イラストとは違い、おじいさんは自転車にまたがったまま転倒しており、足と車体が絡まって起き上がれない状態でした。
「大丈夫ですか?」と声をかけると、少し恥ずかしそうに「大丈夫だから放っておいてくれ」との返答。
とはいえ道路の真ん中で倒れているのは危険です。
「それなら起きるところまでだけ手伝わせてください。道路だから危ないです」と伝え、足を外して自転車を起こし、路肩へ移動させました。
「もう行ってくれ」と言われたのでその場を離れたら…
振り返ると、おじいさんは路上であぐらをかいてうなだれていました。
「大丈夫ですか?立てますか?」と尋ねると、「あとは一人で大丈夫だから、早く行ってくれ」とのこと。
これ以上関わると逆に迷惑かと思い、「本当に大丈夫ですね?では失礼します」と確認し、その場を離れようとしました。
ところがその時、背後から…
「待て!」と怒鳴る見知らぬ男性
「どこに行くつもりだ!待て!」
驚いて振り返ると、見知らぬ50代くらいの男性がこちらを睨んでいます。

「おじいさんがもう大丈夫と言ったので…」と説明しましたが、男性はさらに怒鳴ります。
「大丈夫なわけないだろう!戻ってこい!」
「おじいさん本人が行ってくれと言ったんです」
「絶対に行かさんぞ!警察を呼べ!」
どうやらこの男性には、私が自転車の高齢者と事故を起こし、逃げようとしているように見えたらしいのです。
誤解が解けるまでの屈辱
状況を説明しても信用されず、おじいさん本人に
「この人、通りすがりに助けてくれてただけですか?」
と確認までされました。
おじいさんに確認してやっと納得した男性は、謝ることもなく無言で立ち去りました。
正義感からの行動だったのでしょうが、私は心底疲れました。
誤解から身を守るためにできること
この出来事を通して、善意の行動が誤解される怖さを痛感しました。もしその場面を誰かが動画で撮り、都合よく編集してSNSにアップしたら…と考えるとゾッとします。
私の教訓は以下の3つです。
- 助ける時は周囲に「助けています」と声をかける
近くの人に「大丈夫ですか?救急車呼びますね」と大きな声で言うと、誤解を防ぎやすい。 - 救急・警察への連絡は早めに
相手が「大丈夫」と言っても、倒れていた場合は一報入れる方が安全。 - 離れる時は第三者の了承を得る
可能であれば、その場に残った人や救急隊に「もう帰っていいですか?」と確認を取る。
まとめ
善意で助けたはずが、加害者扱いされる可能性は誰にでもあります。
救助はもちろん必要ですが、誤解から自分を守る行動も同時に大切です。
「善意」と「正義感」がぶつかる瞬間。
それは時に、救助する人にとって一番危険な瞬間かもしれません。
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